インサイト分析は、AIがデータの中から傾向・異常値・変化の要因を自動的に発見してくれる機能です。インサイト機能の概要、操作方法、活用シーンを紹介します。
インサイト機能とは
インサイト機能は、データの中に隠れた以下のようなパターンをAIが自動検出する機能です。
- トレンド(傾向): 売上や購買数の上昇・下降傾向
- 異常値(外れ値): 通常とは異なる突出した値
- 変化の要因: ある指標が増減した原因となる属性の特定
- 相関関係: 2つの指標間の関連性
自分では気づけなかった視点やパターンを、AIが提示してくれるのが特徴です。
操作方法
With AIで分析を実行する
- チャートやテーブルの回答画面で、「…」(その他メニュー) をクリックします
- 「インサイト分析」 を選択します
- AIが自動的にデータを分析し、インサイトの一覧を表示します
分析タイプを選択して分析を実施します
変更分析(Change Analysis)を実行する
チャート上の2つのデータポイントを比較して、変化の要因を特定できます。
- 折れ線グラフや棒グラフ上で、Ctrlキー(Windows) を押しながら比較したい2つのデータポイントをクリックします
- 右クリックして「変更分析の実行」を選択します
- AIが変化の要因となる属性を自動的に分析し、結果を表示します
ポイント
変更分析では、AIが関連性の高い上位5つの属性列を自動選択します。他の属性で分析したい場合は、結果画面の左下にある「属性をカスタマイズ」から変更できます。
インサイト結果の確認方法
インサイトの結果は、以下の場所から確認できます。
- インサイド分析メニュー: サイドナビゲーションバーの「分析管理>インサイト分析」から、過去に実行したすべての分析結果を一覧で確認できます
- 分析実行直後のモーダル画面: 変更分析の結果はその場で表示されます
インサイト機能で分かること
インサイト分析の結果
| 分析の種類 | 内容 | 活用例 |
|---|---|---|
| トレンド検出 | 時系列データの上昇・下降傾向を検出 | 売上が伸びているカテゴリの早期発見 |
| 異常値検出 | 通常の範囲から外れた値を検出 | 突然の売上急増・急減の把握 |
| 相関分析 | 2つの指標間の関連性を検出 | 客単価と購入頻度の関係性の発見 |
変更分析の結果
変更分析では、2つの時点間で指標が変化した要因となる属性を特定します。
例: 「今月と先月で購買金額合計が20%増加した」場合
→ AIが「増加の主な要因はチャネル区分=ECの伸び(全体増加の70%を占める)」のように、変化を説明する属性値を提示します。
活用シーン
| シーン | 使い方 |
|---|---|
| 週次の売上確認 | 前週と今週の売上チャートで変更分析を実行し、増減の要因を把握する |
| 月次レポート作成 | インサイト分析を実行して、自分では気づけなかったトレンドや異常値を確認する |
| 施策の効果検証 | 施策実施前後の2時点を選択して変更分析を実行し、どの属性に効果が出たかを確認する |
仮説の検証に使う
With AI(AI検索)で立てた仮説を、インサイト機能でさらに深掘りできます。
- With AIで「先月のEC売上」を検索してチャートを表示
- チャート上で気になる2つの時点を選択して変更分析を実行
- AIが「ECの売上増加は、カテゴリ=トップスの伸びが主因」と提示
- さらに「トップス」に絞り込んで深掘り分析を続ける
結果を読み取るときの注意点
インサイトは「示唆」であり「結論」ではありません
AIが検出したパターンは統計的な傾向であり、因果関係を証明するものではありません。「相関がある」ことと「原因である」ことは異なります。インサイトをきっかけに、現場の知見と照らし合わせて判断してください。
- 統計的に有意な変化のみが表示されます。表示されなかった属性は「変化に寄与していない」のではなく「統計的に有意ではなかった」という意味です
- 変更分析の結果で「ある属性値が全体変化の100%以上を占める」と表示されることがあります。これは、他の属性値が逆方向に変化している場合に起こる正常な表示です
- unique count や ratio 系の指標では、一部のインサイトが表示されない場合があります